「ふさの家」にこめた想い
ホームホスピス【ふさの家】の開設は20数年前「高齢者のための病院を建てたかった」と話してくれた義母との何気ない会話が源です。当時、私は子育てに試行錯誤、日々の生活で手一杯、詳しく聞けないまま時が過ぎてしまいました。
今、その頃の母と同じ年齢、子供に手がからなくなり、自分も含め、身の回りの高齢者に目が向くようになりました。
気づいてみると高齢者のお世話をするようになり、母の言葉が思い出されてきました。
母の思いは、自分らしく生きたいと願う高齢者の手助けとなり、高齢者の一人ひとりの命を大切にすることではなかったかと思います。
【ふさの家】のふさは母の名前です。
母の願った病院ではありませんが、本来の日常生活に近い環境で、本人の意思に寄り添い、本人の最期の願いを叶えようとする家族を支える【ふさの家】でありたいと思います。
最期の時を自宅で過ごすことができれば、それが良いのかもしれませんが、それが叶えられない時、選択肢のひとつとして【ふさの家】をお考えくださればと思います。
特定非営利活動法人 ホームホスピスふさの家
代表 東田敦子