長年、老老介護で暮らされていたKさんご夫妻。時折、ご主人様の手術や休息に奥様がふさの家を利用されていました。
その日は突然やってきました。朝から起きないと救急搬送。病院では延命措置をしますかと聞かれ、ご主人様は即座に自然にと拒否。(最期の時を話し合っておられました。)
主治医に家に連れて帰りたいと願い出、一日も早い方が良いと民間救急車を手配してくださいました。
ふさの家では、増設したスロープで出迎えることができました。
さっそく訪看さんとシャンプーをし、病院では意識がなかったのに「ありがと~。ありがと~。」と言葉が出るようになられました。
管を全て抜き、酸素のみ。「コーヒーちょうだい。」とお好きだった甘いミルクコーヒーをご主人様や東京から駆け付けた長男様の手から飲まれ、ご家族様とゆっくりとした時間を過ごされました。
「大越せんせ~。」と会いたがっておられた訪問医のDr.にも「Kさん頑張って。」と声を掛けたいただき、5日後、ご家族様に見守られて穏やかに旅立たれました。