毎日毎日の感染者数更新のニュースに、どれだけのことをすれば防げるのか、入居されている方を守れるのか、不安の毎日です。
コロナ禍の中、「面会は出来ますか?」との問い合わせがあります。感染管理と日常生活の維持を両立させ、面会禁止にすべきではないと思います。看取りの瞬間だけに焦点を当てるのではなく、日々の生活の延長線上に看取りがあると考えています。
病院や施設は面会禁止が続いています。
そのような中、様子が分からないのは耐えられないと11月末の入居を決められました。
交替で泊まられ、痰吸引もされるようになられ、お近くの娘さんは仕事の行き帰りにお顔を見に来られ、ご家族みなさんで過ごされました。お孫さんが作られた工作がどんどん増えていき、じっと見られていました。
20日ほどたった朝、静かに呼吸が止まりました。
ご家族さんは、「理想の最期を迎えることができました。」と言われ、また「『どう死ぬか。』と言うことをしっかりと考える時間を持てました。」と話してくださいました。
亡くなられた方が自らの死を通して、今まで以上にご家族をまとめ『みんな仲良く』とメッセージを残されたように思います。
素敵なご家族です。お会いできてよかった。